ドラマ「アンナチュラル」 AからZの殺害方法について

医学

お久しぶりです、Latelatteです。

しばらくぱったりと投稿をしていなかったのですが、色々としていました。

主に研究などに励んでいたのですが、普通にダラダラとドラマを見てもいました。

今回見ていたのは、表題にある「アンナチュラル」です。

今更かよ、と突っ込まれること必至ですが、面白かったので見て良かったと思いました。

このドラマ、ロンドンの大学に通っていた頃に台湾人の有人にオススメされていたのですが、その後3年くらい経ってから視聴することになりました。久しぶりに彼に連絡をとって「見たよ!」と伝えてみようと思います(絶対に彼はこのことを忘れています)。

さて、今回私が記述するのは、ドラマ後半で連続殺人犯、高瀬が行ったとされる26の殺害についてです。

ジャーナリストの宍戸が示唆していたように、彼の殺害はアルファベットの頭文字に沿ったものでした。なかなかマイナーなものもあって、英単語をよく調べたなと感心しました。

私も医学生だった頃があり、法医学には興味を持っていたので、この26の殺害方法についてちょっとだけ詳しく書いてみようと思います。

前置きはここまで、早速この最悪ABC数え歌を見ていきましょう。

A: Asunder (バラバラ死体)

Aは「Asunder」でした。これは「ばらばらに」とか「分裂して」という意味の英語の副詞です。

ここから推察するに、バラバラに解体したということでしょう。おそらく殺害後に解体しているでしょうし、生きたまま解体するにしても途中で「ショック死」や「出血死」することがほとんどだと思われますので直接的な死因にはなりませんが、最悪数え歌でなかなかのスタートダッシュを切っていると思います。

B: Beat (撲殺)

Beat」は分かりやすいですが、ちょっと考えると物理的、比喩的表現で2通りの解釈ができます。

物理的な意味での「Beat」は、打撃や暴行を意味します。この文脈で使われる場合、死因が暴力によるものか、何らかの形で身体に対する重度の打撃が関係している可能性があります。

比喩的な意味では、「Beat」は非常に疲れ果てることや、ある状況に完全に打ち勝たれた状態を指すこともあります。この場合は、直接的な死の原因というよりは、精神的な苦痛や極度の疲労を表すのに使われることがあります。

どちらの意味で「Beat」が使われているかは定かではありませんが、正直物理的に「Beat」されていたら精神的にも「Beat」されていると思うので、2つが同時に襲ってきていると考えても良いと思います。ひぇぇ…

C: Crush Syndrome (挫滅症候群)

Crush Syndrome」は「挫滅症候群」というものです。名が示しているとおり、これは症候群ですので、1つの病症ではなく複数の重なった医学的状態です。長時間にわたって強い圧迫や挫傷(つぶれること)が体の一部に加わった後に発生します。

挫滅症候群」の主な特徴は

  • 筋組織の損傷:圧迫された部位の筋肉が損傷し、筋組織が壊死(死滅)します。
  • ミオグロビン尿:筋肉の破壊によってミオグロビン(筋肉タンパク質)が大量に血液中に放出され、腎臓を通じて尿中に排出されます。これが原因で腎不全を起こすことがあります。
  • 代謝異常:圧迫された部位からの循環が再開すると(圧迫が解除されたとき)、体内に有害な物質が流れ込み、高カリウム血症や代謝性アシドーシスなどの代謝異常を引き起こすことがあります。
  • ショック状態:体液の異常な移動や代謝産物の影響で、ショック状態に陥ることもあります。

挫滅症候群」は、大規模な事故、自然災害、建物の倒壊、重い物による長時間の圧迫などで発生することがあります。これを人為的に発生させるのはすごいです。怖い。

D: Drill (ドリル)

Drill」はそのまま、「ドリル」です。これはただの凶器です。ドリルで穴を開けたのでしょう。死因としては出血死になりそうです。

E: Electricity (感電死)

Electricity」は感電死のことです。感電死は正式な死因の1つです。電気による死は、人体が高電圧にさらされることで起こり得ます。電流が体を通過すると、重大な内部損傷や、心臓のリズム障害(心室細動など)を引き起こす可能性があります。

電気事故による主な影響は以下の通りです:

  • 心臓への影響:電流が心臓を通過すると、心室細動や心停止を引き起こす可能性があります。これは、電気事故による死の最も一般的な原因の一つです。
  • 筋肉、神経組織への損傷:電流が体を通過する際に、筋肉や神経組織を損傷することがあります。これにより、筋肉の収縮、感覚の喪失、あるいはより深刻な永続的な損傷が起こることがあります。
  • 火傷:電流が体を通過すると、入口と出口の部位に重度の火傷を引き起こすことがあります。

ここでの高電圧についてなのですが、一般的に、600V以上のAC電圧、または1500V以上のDC電圧を高電圧と見なします。あまりピンとくる数字ではありませんが、家庭でも起こせる程度です。皆様も電気の取り扱いについては注意してくださいね。

F: Formaline (ホルマリン)

この死についてはドラマでもフィーチャーされていましたね。ホルマリンは医学の現場(とくに解剖や病理)ではお馴染みの薬品なので、医学に詳しい人ほど見落としがちになるものでした(私もハッとしました)。

Formaline」(ホルマリン)とは、主に防腐剤や消毒剤として使用される化学物質で、水溶液中の一般的な濃度でホルムアルデヒドのことを指します。通常、ホルムアルデヒドを水で希釈したものをホルマリンと呼び、その濃度は約37%のホルムアルデヒドに相当します。

ホルマリンは、特に解剖学や医学の分野で、生物学的標本の保存や組織の防腐処理に広く使われています。その防腐効果により、生物学的材料を長期間保存することが可能になります。また、微生物の培養基の消毒や、病院や実験室などでの表面消毒にも使用されることがあります。

劇中での説明でもありましたが、高濃度のホルムアルデヒドは人体に有害な影響を与えることが知られています。吸入すると呼吸器系に悪影響を及ぼす可能性があり、皮膚や目に対しても刺激を引き起こすことがあります。長期間にわたる露出は、発がん性があるとも指摘されています。

ホルムアルデヒドが酸化してギ酸になるトリックには思わず唸ってしまいました。感動してしまいました。

死因としては「中毒死」に分類されます。

G: Grind (轢き殺し)

これに関してちょっとだけ私の意見があります。

劇中に倣って「轢き殺し」と見出しに記載したのですが、これだと「轢死」を示唆しているように感じます。

Grind」に関連する死の状況という文脈では、この言葉は「砕く」「挽く」などの物理的な行為を指すことが多いです。

もし「Grind」が使われるとしたら、それは事故や特定の状況下での身体への激しい圧力や摩擦、あるいは物体による損傷を示唆する場合が考えられます。例えば、重機や機械の部品に身体の一部が挟まれる事故などが該当するかもしれません。

Grind」による死と「轢死」は、両方とも重大な外傷を伴うものですが、それぞれ異なる状況を指します。

  • 「Grind」は、英語で「砕く」「挽く」「摩擦する」という意味がありますが、死の状況としては、具体的な事故や損傷の状況に応じた使用となります。これは、機械や工具による挟み込みや摩擦による損傷など、特定の状況を示唆することがあります。
  • 「轢死」は、車両や列車などによって人が轢かれて死亡することを指します。これは交通事故による死の一種で、車両による直接の圧迫や衝撃が原因で起こります。

両者の違いは、主に原因となる外力の性質や状況にあります。「Grind」が示すのは、より一般的な「砕く」や「摩擦する」行為による損傷であり、特定のツールや機械に関連することが多いです。一方で「轢死」は、車両による事故に特化した用語で、交通事故による死を明確に指す言葉です

Grind」という英単語を忠実に解釈するとしたら前者だと思います。そのため、「轢く」という言葉の選択はどうなのでしょう?という感想です。これは高瀬を信じるかUDIラボを信じるかの違いですね。ミコトちゃんの方が可愛いので、「轢き」の方を信じたいと思います。轢き肉です

H: Heat (熱中症)

これは劇中でも判明していた死ですね。ホワイトボードにも書かれていましたが、おそらく死因は「脱水」です。”“がついていましたが、これは多分死因が特定できていないためだと思います。熱中症で一番多い症状は脱水症状ですが、単純に体温が高くなって死に至ることがあります。特に湿度が高い場合、汗を通じた体の冷却効果が低下し、体温調節が難しくなります。

I: Impact (圧迫死)

Impact」はまた文脈によりけりなところがあります。

Impact」に関連する死の状況というと、通常、何らかの外力や衝撃が原因で発生するケースを指します。これには、交通事故、落下事故、衝突事故など、外部からの強い力が直接的な死因となる状況が含まれます。

劇中では「圧迫死」と書かれていました。想定されるものの多くはこれだと思います。

他の主な原因としては以下のようなものが考えられます

  • 頭部損傷:強い衝撃が頭部に加わることで、頭蓋骨骨折や脳挫傷などの重大な頭部損傷を引き起こし、致命的となることがあります。
  • 内臓損傷:強い衝撃によって内臓が損傷し、内出血や器官破裂などが生じることがあります。これにより、急性の内出血や器官不全が致命的な結果をもたらすことがあります。
  • 骨折およびその合併症:衝撃による複数の骨折は、重度の出血や脂肪塞栓症(骨折した骨髄の脂肪が血流に乗って肺などを塞ぐ状態)などの合併症を引き起こすことがあります。

J: Jump (転落死)

解説するまでもないかと思います。高所から飛び降りることによって、前項の「Impact」が起こり得ます。

ただ、「Jump」は通常、自分が飛び降りるときに使われることが多いです。誰かを突き落として殺す場合は、英語の他動詞に「dry gulch」というものがあります。めっちゃピンポイントな動詞なので、ほとんどの人は一生その動詞の存在を知らないままでしょう。使う場面がなさすぎる。

K: Knife (ナイフ)

凶器シリーズです。ドリルと似たようなものです。「刺殺」も死因の1つです。

L: Liquid (液体)

Liquid」は文脈がないと分からないですね…。劇中でも「溺死?」と書かれていました。

Liquid」に関連する死の状況として考えられるのは、液体による事故や中毒などが主なケースになります。この言葉は直接的な死因を指すわけではなく、さまざまな状況を含意するため、具体的な文脈によって意味が大きく変わります。ここで考えられるシナリオをいくつか挙げてみましょう

  • 溺死
    水や他の液体による溺死は、「Liquid」が関連する死の状況として最も一般的な例の一つです。溺死は、水中で呼吸ができなくなり、必要な酸素を得られない状態で発生します。
  • 化学物質による中毒
    液体の化学物質による中毒も、「Liquid」による死の可能性のある状況です。例えば、有害な液体化学物質を摂取したり、皮膚や呼吸器系を通じて有害物質にさらされたりすることが考えられます。
  • 薬物の過剰摂取
    液体形態の薬物を過剰に摂取することによる中毒死もあり得ます。特定の薬物やアルコールなど、過剰な量が体に悪影響を及ぼし、時には致命的となることがあります。

これらの状況において、「Liquid」は具体的な死因を示すものではなく、様々な事故や中毒状態を引き起こす可能性のある液体を指します。つまりこれも凶器シリーズの1つです。

M: Marble (石を喉に詰まらす)

これがこの最悪ABC数え歌のなかで一番解釈が難しかったです。

Marble」は英語で「大理石」や「ビー玉」といった意味です。これが一番死因としては意味が分かりませんでした。多分ビー玉とかを喉に詰め込んだのでしょうね。それによる窒息死が妥当だと思われます。これも凶器シリーズでした。

当初私は「Marble」(大理石)で頭をぶん殴ったのだと思いました。ダイナミック凶器シリーズなのかと。

N: Nicotine (ニコチン)

中堂さんの恋人、糀谷さんの殺害に使われたものです。

ニコチン」はタバコの葉に含まれるアルカロイドです。

ニコチンの致死量は、体重や個人の健康状態、ニコチンに対する耐性などによって大きく異なります。一般的に引用される数字として、成人におけるニコチンの致死量は、体内に摂取された場合約30から60mgとされています。これは、純粋なニコチンの量であり、非常に小さな量であることを示しています。

血中のニコチン濃度についての致死量を正確に定義するのは難しく、研究によっては異なる数値が示されることがあります。一部の文献では、血中ニコチン濃度が1mg/L以上で重度の中毒症状が見られ、これが致命的になる可能性があるとされています。

タバコ1本に含まれるニコチンの量は約1mgから2mgで、これが全量直接血中に吸収されるわけではありません

多分これが一番私の将来の死因に近いものです。そのうち私も花になります。

O: Oil (オイル)

劇中では「焼死」と書かれていました。「焼死」か爆発による「火傷」でしょう。

P: Pillory (晒し首)

Pillory」は「晒し首」という意味です。これも死因が推定し難いです。

ドラマ中では「絞殺?」と書かれていました。これが一番はてなですね。刃物で首部を切断したのかもしれませんし、本当に絞殺なのかもしれないです。絞殺かどうか考察するのも楽しいですね。楽しくないです。

Q: Quick Silver (水銀)

Quick Silver」は、水銀(Mercury)の古い呼び名です。液体の金属である水銀は、室温で唯一の液体状態を保つ金属であり、その動きが素早く、銀色の輝きを持つことからこの名がついたと言われています。

水銀に関連する死の状況としては、「水銀中毒」が考えられます。水銀中毒は、水銀や水銀化合物にさらされることで発生し、呼吸器系を通じての吸入、皮膚からの吸収によって起こります。水銀中毒は急性と慢性の両方があり、さまざまな健康障害を引き起こします。急性の場合は致命的になる可能性があります。

R: Rope (ロープ)

凶器シリーズです。というかここまで見返してみると凶器が多いですね。水銀も凶器ですしね。「ロープ」は直接的凶器シリーズです。死因としては「絞殺」です。

S: Suffocation (窒息)

普通に医学用語です。これをカウントしていいなら今までのほとんどがそうじゃん…。

一応これは凶器が指定されていないので、「絞殺」の他に「やく殺」が考えられます。道具を使わずに手で絞め殺すことです。

T: Thirsty (脱水)

解釈困難シリーズです。ホワイトボードには「壊死」と書かれていました。

これを壊死と解釈するのはどうなのでしょう?私は普通に「脱水」だと思いました。

壊死の種類として、「乾性壊疽」と「湿性壊疽」が挙げられますが、「Thirsty」に当てはまりそうな「乾性壊疽」って致命的ではないんですよね…。現場の法医学では壊死が妥当なのでしょうか。

U: Underground (生き埋め)

Underground」は「地下」という意味ですので、「生き埋め」が妥当だと思われます。

ちなみに私の住んでいるイギリスでは、「Underground」は「地下鉄」のことを指します。イギリスが舞台だったら「轢死」の可能性もありましたね。ないか。

V: Vacumm (真空)

劇中では、「窒息死?」や「圧死?」と書かれていました。

より「真空」の状況を考慮するとしたら、真空状態における主な影響は以下になると思われます

  • 減圧症:急激な気圧の低下により、体内の溶解ガスが気泡となって血液中に現れ、関節痛、皮膚のかゆみ、深刻な場合は死に至る可能性があります。
  • 酸素不足:真空環境には呼吸可能な酸素が存在しないため、窒息します。
  • 体液の沸騰:真空下では体液の沸点が下がり、体液が沸騰し始めます。これは、血液や体液が文字通りガスに変わり始めることを意味し、組織に深刻なダメージを与える可能性があります。
  • 温度調節の失敗:真空状態では、体温の調節メカニズムが機能しなくなります。

一番すごいと思うのはこの真空状態を作れることです。高瀬がすごい

W: Water (水)

まぁ、水ですね。第一に思いつくのは「溺死」かと思います。劇中では「凍死」も示唆されていました。その発想はなかった。あとは水の「中毒死」も可能性としてあります。

X: Xenon (キセノン)

いやまずキセノンってなんだよ」ってなりますよね。

Xenon」(キセノン)は、無色で無臭の希ガス元素で、大気中に微量存在します。キセノンは一般には安全なガスで、毒性は低いとされていますが、特定の状況下ではリスクが伴うこともあります。キセノンが死の状況と関連するケースは非常に稀であり、主にその使用環境や方法によるものです。

キセノンガス自体は直接的な毒性は低いものの、高濃度で吸入した場合には酸素の摂取を阻害する「窒息の危険性」があります。これは、キセノンが酸素を置換し、呼吸可能な空気の量を減少させることによって起こります。したがって、密閉された空間でのキセノンガスの取り扱いには注意が必要です。

ちなみにキセノンは医療分野で麻酔剤としての利用が研究されています。

劇中では「中毒死?」と書かれていましたが、その可能性は低いと思います。毒性が低いですし、そもそもキセノンを大量に用意することが相当に困難です。もうそれができるのであれば高瀬は何でもできると思います。テトロドトキシンとか大量に用意できるんじゃないかな

多分これは普通に「窒息死」に分類されると思います。

Y: Yellow Jacket (スズメバチ)

個人的に、Yを「Yellow Jacket」としたのは感動ポイントでした。高瀬くん物知りですよね。

Yellow Jacket」は、黄色と黒の縞模様を持つスズメバチの一種です。

「Yellow Jacket」による刺傷で重要なのは、その毒性よりも個人のアレルギー反応です。多くの人にとって、刺傷は一時的な痛みや不快感に過ぎませんが、アレルギー体質の人にとっては、急速に生命を脅かす状況になることがあります(アナフィラキシーショック)。

ただこれ、アレルギー性なのでそこまで多くの人がショックを起こすものではないです。たまたまアレルギーを持っていたのが不幸だったのか…もしくは複数回刺したのでしょう。恐ろしい執念ですね。まぁこんな最悪ABC数え歌している時点で恐ろしいか。もうYまで来ちゃってるしね。

Z: Zinc (亜鉛)

Zinc(亜鉛)は、比較的中毒になりやすい物質です。これは人体にとって重要なミネラルですが、多量摂取によって中毒を引き起こします。ただ、これも結構極端なケースなので、本当にひたすら接種させたのだと思われます。

血中に直接注入したことも考えられますが、亜鉛は常温では固体です。金属の中では比較的融点が低い物質ですが、それでも約419.5℃です。その状態を個人で作れるのであればもう高瀬くんは殺人とかやってる場合じゃないと思います。科学者になってほしい。

おわり

ここまで、AからZの殺害方法について解説を述べました。

現場の監察医や法医解剖医の方からすればツッコミどころ満載かもしれませんが、なにかありましたらコメントにてお知らせいただけますと幸いです。

私はこんな最悪なABC数え歌は教えないようにしたいなと思いました。

あとブログを3ヶ月も更新していなかったことも夢ならばどれほど良かったでしょうと思いました。

それでは、ごきげんよう。

余談

『ABC殺人事件』との関連性

アルファベットと殺人事件が関連している、というもので一番初めに皆さんの頭に浮かぶものは、アガサ・クリスティ著の『ABC殺人事件』かと思います。

とても有名なミステリ小説なのでここでは詳細の説明は省きますが、どちらもアルファベットが殺人事件の鍵を握っていることが挙げられます。

『ABC殺人事件』は犯人の名前が、アンナチュラルでは殺害方法や死因がアルファベットになぞられているという差異はありますが、ミステリの王道中の王道小説なので、これをまったく意識していなかったということはないかと思います。

現に、第7話「殺人遊戯」にて、アーサー・コナン・ドイル著の『ソア橋事件』が事件の真相解明の糸口になっていました。

アンナチュラルを視聴した際に、すごく丁寧に作られているなという印象を受けたので、ここへの配慮はあったものだと私は考えています。

ただ、これはあくまで発想の元ネタ、くらいの認識で良いと思います。『ABC殺人事件』は本命の殺人事件を隠すために行われたものでしたが、アンナチュラルでは「隠すため」という指摘はありませんでした。高瀬も隠すつもりはなかった(否認はしていたが世論からの冤罪という認識は拒否していた)ですしね。

おそらく元ネタとして意識している点はあるかと思います。ただ、犯行に至る動機がまったく違うものであるので、オリジナリティがあって良いねって感じますね。

さっきNetflixのホーム見てたら、アンナチュラルが配信開始になっていました。

もしかしたら、これを期に当記事へのアクセス数が増えるかもしれませんね…!

それでは、ごきげんよう。

コメント

  1. 匿名 より:

    毎度投稿を拝見してます!
    次の投稿も楽しみにしてます!
    AIのほうも応援してます!

    • Latelatte Latelatte より:

      コメントありがとうございます!
      興味あることがたくさんあって、テーマがブレブレですが
      なにか話題になりそうなものがあったら投稿します!

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